県名の由来

県名は県庁所在地である広島市に由来する。その広島の由来は、1589からの毛利輝元による広島築城の際に、1591年命名されたものである。大江広元以来、毛利氏は「元」の通字以外、「広」も諱に使用する字のひとつとしていた。毛利元就の時代には、完全に臣従したものには、「元」を一字書出として与えたが、そうでない国人衆(平賀広相、阿曽沼広秀など)には、明白に傘下に組み入れられたと示す「元」の字を避け、「広」の字を与えたとされる。この慣習は毛利輝元にも引き継がれ(吉川広家、山内広通、益田広兼など)、毛利氏の与える「広」は重要な意味合いを持った。従って「広島」は、この「広」とこの地の豪族であり、普請奉行であった福島元長の「島」を合わせたとする説が有力である。また他に、デルタのため「広い島」からきたという説もある。

東広島市にある約2万7千年前の西ガガラ遺跡や、旧石器時代から人々が居住していたと考えられている。倉橋島呉市倉橋町)の鹿島沖からナウマンゾウの化石などが引き上げられている。

甲立古墳や石槌山古墳郡などの古墳もあり、 白鳳時代には備後国に寺院が建立された。

6世紀頃は古墳時代後期にあたるが、大和政権は、地域の有力者を国造に任命し、国造制を開始した。並行して部民制も導入した。さらに、各地域へ屯倉の設置を拡大し、地域民衆の直接支配も介入し始めた。
741年: 聖武天皇が諸国に国分寺国分尼寺造営の詔を出し、備後国分寺を福山市神辺町に、安芸国分寺を東広島市西条町に創建。
1164年: 平清盛など平家一門が法華経28巻など33巻1具を厳島神社に奉納。
1174年: 後白河上皇平清盛らを伴い厳島神社に参拝。

1555年: 毛利元就陶晴賢厳島で破る。
1587年: 豊臣秀吉厳島神社に参拝。
1589年: 毛利輝元広島城の築城開始。

1600年: 関ヶ原の戦い毛利輝元が敗れ長門国に移封となり、福島正則広島城に入城し、備後・安芸二国を治める。
1619年: 福島正則広島城の石垣を無許可で修築したため改易処分。代わって備後福山には水野勝成、安芸広島には浅野長晟が入城。
1698年: 福山藩5代藩主水野勝岑死去により、水野家無嗣除封。
1699年: 松平忠雅福山に転封。
1710年: 松平忠雅に代わり阿部正邦が福山に転封。
1716年: 広島藩が定免制を採用。
1800年: 頼山陽広島藩を脱藩。
1843年: 福山藩藩主の阿部正弘が老中首座に就任、日米和親条約を結ぶ。
1864年: 第1回長州征伐のため、広島に幕兵が集結。
1865年: 第2回長州征伐の先鋒を広島藩が命じられる。
江戸時代の藩については備後国の福山藩、安芸国広島藩広島新田藩 備後の家老浅野家の広島藩の支城三原城が置かれた。

1867年: 薩長芸3藩の討幕同盟が成立。
1871年
7月14日、廃藩置県詔勅出る。により広島県と福山県、中津県が設置される。
8月4日、前藩主浅野長訓上京取りやめる。旧広島藩内一帯に民衆の騒動(芸備16群一揆)が展開する。
1875年: 2月、藤井勉三が県令に任命された。
1876年
4月18日:岡山県より旧備後国沼隈、深津、安那、品治、芦田、神石の6郡を広島県に移管、現在の広島県域が確定した。
5月:福山支庁を設けた。備後6郡を所属させた。
1878年:4月、広島水主町に新庁舎完成。
1880年:4月、県令藤井勉三病気で依願免官、千田貞昭が任命された。
1884年: 宇品港の起工式が行われる。
1889年4月1日: 広島市市制施行
1894年: 日清戦争により大本営が設けられ、明治天皇が広島へ移る。
1898年:尾道市市制施行
1902年10月1日: 呉市市制施行
1916年7月1日: 福山市市制施行

1936年11月15日: 三原市市制施行
1938年: サンフレッチェ広島のルーツとなる東洋工業蹴球部結成。
1945年8月6日: 午前8時15分、広島市アメリカにより原子爆弾投下。
1945年8月8日: テニアン島より来襲したB-29・91機が福山市を空襲。福山城天守など、市街地の大半が焼失
1949年: 国立広島大学設置。
1950年: プロ野球球団・広島カープ結成。
1953年: 因島市市制施行。
1954年: 松永市、府中市三次市大竹市庄原市市制施行。
1955年: 広島平和記念資料館開館。第1回原水爆禁止世界大会開催。
1958年: 竹原市市制施行。
1966年: 福山市と松永市が合併。
1968年: 広島カープ東洋工業の支援を受け、広島東洋カープとなる。
1971年: 昭和天皇が初めて原爆死没者慰霊碑に参拝。佐藤栄作が歴代首相として初めて平和祈念式典に参列。
1974年: 東広島市市制施行。
1975年: 山陽新幹線岡山 - 博多間が開業。広島東洋カープセ・リーグ初優勝。
1980年: 広島市が全国で10番目の政令指定都市となる。
1988年: 廿日市市市制施行。

1989年: 海と島の博覧会開催。
1992年: Jリーグ発足に伴い、マツダサッカークラブを母体としサンフレッチェ広島結成。
1994年: 広島アジア大会開催。サンフレッチェ広島ステージ優勝。
1996年: ひろしま国体開催。 12月5日、厳島神社原爆ドーム世界文化遺産に登録される。
1998年4月1日: 福山市中核市に昇格
1999年6月29日: 6.29豪雨災害が起こる。
2000年11月1日: 呉市特例市に昇格
2001年3月24日: 芸予地震が起こる。
2004年: 安芸高田市江田島市市制施行。
2006年: 尾道市因島市が合併。その他にも、豊平町、千代田町、大朝町、芸北町(いずれも旧町名)が合併して北広島町となる等、同年に多くの平成の大合併が行われた。